あなたが幸せになるために、誰も変わる必要はない
栗原弘美です。
お金のことで奥さんとけんかをしてしまったというご相談です。
奥さんにお金を貸して次にお金が入ったら返すという約束だったのに、
自分が友人と旅行中に奥さんが欲しいものを買ってしまい、
この次にお金が入ったら返すと言われ、とても腹がたちました。
どうしてこんな目に合うのだろう、自分を粗末に扱っているのだろうかという思いです、
と話されました。
このかたは、もっと自分が変わったら、癒されたら奥さんが変わると思っているのではないでしょうか。
彼女がお金のことをちゃんとしてくれたら幸せになると信じているのかもしれません。
はたしてこれは真実でしょうか。
実際にこの方が楽になるのは、あるがままの奥さんを受け入れたときです。
奥さんが約束を守るべきだという考えがこの方にとってのストレスなのです。
また奥さんが約束を守ってくれなかったというとき、怒るのか、
それとも奥さんを愛するのかという選択のチャンスがあります。
物事が思いどおりにならないとすぐ怒ってしまうことと
奥さんが欲しいものを衝動的に買ってしまってお金を返さないことは、
すぐに状況に反応して自分のパターンをなかなか変えられないという意味では、
同じことなのです。
腹を立てているときは現実と戦っているときであり、
そうすると奥さんへの見方は変わりようがありません。
まずは自分が平和であることが大切です。
そして、忍耐と受容を思い出した時にユーモアがでてきます。
カンカンになっているときにユーモアはでてきません。
パートナーとの関係において、実は自分が忍耐しているのと同じだけ
相手も忍耐しています。
お互いに忍耐する価値がある人だからこそ、
これは犠牲ではなくおたがいさまなのです。
奥さんはこのかたの成長と幸せのために変わる必要はないのです。
皆さんもご自身と大切な方との関係をみてみましょう。
自分の思い通りにならないことが最善だということもあるのですよ。