タブーがもたらしてくれるもの
2018年02月01日(木)
あなたは、ご自分のパートナーが、また子どもが亡くなるということを想像したことはありますか?
死というテーマはタブーとされがちですが、私は両親を亡くしてからこのテーマについて、受講生の皆さんにお伝えすることが多くなりました。
なぜなら、両親の死を通して学んだことが、本当に素晴らしいものだったからなのです。
そのひとつに、癒着のことがあります。
親しい関係になると、私たちは、この癒着という状態になりがちです。
いつも同じことでケンカになる、いつもこの嫌な感じを感じる、といように、相手との間で同じようなことを繰り返しているときは、癒着の関係であることが多くあります。
実はこの癒着という状態が、その人との関係をより良いものにしていくのを妨げ、さらには相手を危険な状態にしてしまうのです。
癒着の状態は、安全ではないのです。
では、癒着を断ち切るにはどうしたら良いのか。
それは、相手の死を受け入れること。
パートナーや子どもが亡くなることを想像してみます。あなたが持っているあらゆる想像力を使いリアルにありありと思い描いてみます。
そこで感じる感情を十分感じてみます。
そして、その人とお別れすることを決め、その人の死を受け入れます。
すると、あなたの中にある相手に対しての批判や文句などが自然と剥がれ落ちていくのがわかるでしょう。そしてそれは感謝に変わっていきます。
癒着が切れると、お互いに自由になります。そして、共に成長し、2人の関係も先に進むことを実感するでしょう。
癒着から絆へ。絆のある関係が本当の幸せへの道なのです。
LOVE&VISION 栗原英彰