セクシュアリティの抑圧
私たちは、セクシュアリティを抑圧します。そして抑圧した度合いだけ誇張します。 セクシュアリティを抑圧すると実は攻撃性が高くなります。破壊的になるのです。 戦争の時にはこの原理を利用し、攻撃性を高めることをしたりします。
さらに抑圧が進むと、今度は抑圧していることにすら気づかなくなります。SEXに興味がない、となったりもします。そして大人が抑圧していることの影響を子どもが受け、自虐的になったりもするのです。
ではなぜ、抑圧と誇張をするでしょうか。それは育った家族との絆に関係しています。家族同士の絆が上手に結べていないと、お互いにセクシュアリティを抑圧するか、もしくは誇張するか、そのどちらかの状態が起きます。
絆が結べていない状態とは、お互いに理解しあえず、安定してつながることができない状態です。そのような不安定な状態の中では、愛のあるつながりを体験することはできません。愛があるという安心感がないと、家族同士が競争して愛を求めるようになるのです。
本来、愛とSEXは共にあるものです。しかし、ここに愛を求める競争があると、愛とSEXが切り離されます。愛とSEXは別々の分離したものだと捉えてしまうようになると、SEXに肉体だけの快楽を求めるようになり、次々と相手を変えたりして刺激だけを求めるようになっていくのです。
本来SEXは愛とともにあるのです。そしてSEXは神様からの贈りものです。愛を求める競争を超え、パートナーに愛を与えていくと、夫婦の間に絆ができます。そして絆のある夫婦が、家族にも、関係する周りの人にも次々と良い影響を与えていくのです。
あのような夫婦になりたい、そう思われる夫婦を、ぜひあなたも目指してください。全てのカップルの絆の復興を心から祈っています。
LOVE&VISION 栗原英彰